後手必勝のロジック

この戦術が、日本に多数決原理を強いた。
 
先手必勝”という言葉がある。相手より先に行動し主導権を取って勝利に至る戦法を言う。
先手必勝が万能であるか、と言うとそうではない。
先手必勝が成り立つには、成り立つ条件が必要である。
 
“後手必勝のロジック”も同様である。
相手に先手を出させることで勝利するロジックが成り立つ場合において有効である。
 
先手を相手に渡した長篠合戦における連吾川沿いの戦闘は、“後手必勝”の典型である。
織田信長・徳川家康連合軍は、自ら攻勢に出ず、迎撃のみを予定した。
武田勝頼の軍に先手を出させ、塁壁でその攻勢を遮断し続ける事で、
武田軍の戦略的自由を剥奪する。
武田勝頼が戦略予備部隊まで使い果たした段階で、後手の総反撃を行い、
武田軍を壊乱させた。
 
長篠合戦における“後手必勝のロジック”は、武田軍の三倍とも言われる兵力量によって
成立している。

ここに、質よりも量を重んじるセンスが芽生えた。