グスクの石垣

琉球のグスクが石垣作りになったのは、本土の城が石垣作りを導入した時期よりも
約100年も古いと考えられている。
15世紀の中頃にはグスクの多くが石垣作りになっていたとされる。

この石垣を一見すると、本土の石垣とは印象が違っている。
平面的に見ると、出角に稜線を付けず曲面処理をする。

一方、入角も曲面処理を行う場合が多いが、時に尖った入角を用いたグスクもある。

大きな石塁上には胸壁を用意し、迎撃の構えがある。
グスクに石垣が多く利用されている理由は、材料の石がどこでも簡単に入手できるからである。

グスクの存続当時、数10cm掘ると岩盤に達した。
従って、整地を行うと必然的に石垣の材料が入手できたことになる。

石垣の材料は、入手しやすく加工性がよい珊瑚石灰岩が多いが、珊瑚石灰岩が入手できない所では、今帰仁城のように固い古生期石灰岩を用いたり、久米島の塩原城(すはらグスク)のように安山岩で積んだ石垣を持つグスクもある。

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