占地と縄張

本土の城の立地による分類は、山城・平山城・丘城・平城等と分ける。

グスクの場合、本土の平城にあたるものが見られないが、他の立地形式はあてはめられる。
平城形式のグスクがないのは、沖縄には大きな平野がなく、地形上防禦に有利な山や丘を
どこでも見つけられるからだろう。

実際にグスクが作られている地形は、山頂・崖縁・丘陵・半島であり、
どこでも戦術的要所を抑えている。

グスクの防禦塁線は、中城や首里城・勝連城のように多重の塁線を持ったものや、
具志川城(ぐしかわグスク:糸満〈いとまん〉市)や、糸数城のように主防禦線は外郭塁線のみで構成されたものもある。

しかし現在のところグスクの、地域・時期の違いによる軍事思想・文化思想・構築技術の変化を詳細に分類できるところまで研究が進んでいない。

©Hisao Fujii